こんにちは、上田です。僕は学生の頃、アメリカの大学に留学し、4年間でストレート卒業することができました。
海外の大学で勉強するためには当然、英語のリスニングが出来なければ話になりません。
しかし、最初の頃は、授業中に先生の話している事が全く分からず、こんな状態でついて行けるのかなぁと、不安だらけでした。
ただ映画が好きだったので、字幕なしで内容がよく分からないながらも、毎日映画を見続けていました。
すると、数カ月後には、いつの間にかはっきりと言ってる事が聞き取れるようになっていたのです。
よく言われるのが
「海外の映画を観るだけで本当に英語のリスニングが上達するの?」
「僕、Netflixで毎日海外のドラマ観てるけど、全然英語がわからないんだけど・・・」
ということですが、僕の留学経験からすると、海外映画やTVドラマを観る事で英語のリスニング力は確実につきます。
ただ、その方法にはちょっとした工夫が必要となります。
ここでは、このような留学体験をもとに、
・留学経験で分かった海外映画でリスニングが上達する3つの理由
・映画の字幕を活用した5ステップ英語勉強法
・初心者の方向けの映画の選び方
・英語学習におすすめ映画3選
を解説していきます。
ここからは、実際に全く英語ができなかった僕が、映画を観る事で分かるようになった経験に基づくノウハウを全て公開していきます。
英語のリスニングが苦手で何かとプレッシャーがかかっている方に、少しでもこのブログがお役立てできれば嬉しいです。
Contents
留学経験で分かった海外映画でリスニングが上達する3つの理由
どうせ英語を学ぶなら、楽しみながら学びたいですよね。
僕の留学経験から、そのような方に海外映画を活用した英語のリスニング学習を強くおすすめする理由は、
・英語の音に慣れると単語がバラバラに聞こえてくる。
・俳優のセリフはきれいな発音で、クセが少なく、崩れていない。
・日常会話によく使う生きたフレーズが盛り込まれている。
という3つの理由からです。
英語の音に慣れると単語がバラバラに聞こえてくる。
僕が留学当初苦労した様に、英語の発音が耳に慣れない最初の間は、単語がくっついて聞こえるため、早口で何を言っているかさっぱり分かりません。
しかし、音に慣れてくると不思議ですが、ある日突然、一つひとつの単語がバラバラに聴こえてきます。
例えば、” I get it “ という言葉は、最初は「ア、ゲディット」と聴こえて何の事かよく分かりますませんよね。
しかし、次第に「アイ・ゲット・イット」と一つ一つのの単語がハッキリとわかるようになってきます。
単語が分かってくると、ある程度、何の事を話しているか検討がついてくるわけです。
俳優のセリフはきれいな発音で、クセが少なく、崩れていない。
ネイティブ・スピーカー同士の会話は簡略化して省略してたり、国籍によってクセのある話し方をするので、結構崩れています。
話の筋もバラバラだったりするので、私も留学当初は友人同士の会話が非常に難解に感じてました。
しかし、映画での俳優のセリフは台本に基づいていますので、とてもきれいな発音で分かりやすく話しています。
一つの映画には様々な国籍の俳優が出ていますが、個性はあってもクセが少なく、とても丁寧に会話しています。
最近、ハリウッド映画で大活躍している渡辺謙さんの英語も日本人特有のクセが少なく、ハッキリしていて聞き取りやすいですよね。
きれいな言葉で生きた英語を学ぶという点からも映画のセリフはとてもヒアリングの勉強向きなのです。
日常会話によく使う生きたフレーズが盛り込まれている。
教科書や参考書書に出ている会話フレーズは、どこかぎこちない文法的な会話で、表現も少し硬く、あまり実用的でなかったりします。
しかし、映画では日常的なシーンで普通の会話をしていますので、使われているフレーズや言葉はとても実用的です。
英語の音に慣れて聞き取りが出来るようになってくると「こういう場面にはこの様な話し方をするんだ」と気づく事がよくあります。
実際に僕もそれを覚えていく間に、自然と英語で会話も出来る様になっていったものです。
一番ダメなのは、日本語で考えた事を頭の中で英語に直して話そうとする事です。
聞いている方からすると、聞き慣れない表現と変なイントネーションでサッパリ何を話しているのか理解できないようです。
普通に会話で使われている表現をそのまま真似て覚えるのが英語上達のコツです。
ですから、映画で使われる会話の表現を学ぶことはとても近道なのですね。
この様なメリットを理解した上で、楽しみながら海外映画を見ると覚える効果も数倍違ってきます。
では、次に映画からヒアリングを学ぶ方法を具体的にご紹介していきます。
海外映画の字幕を活用した英語勉強法を5ステップで解説!
英語学習に映画を使う場合、DVDやブルーレイの字幕をうまく利用すると非常に効率的です。ここでは、その勉強方法を5つのステップでご紹介します。
ステップ1:勉強に使う映画をチョイス。
先ず勉強の教材となる映画のチョイスです。
ここでいきなり観たことがない映画を選ぶと話についていけなくなり、ヒアリングに集中できなくなってしまいます。
必ず自分の好きな映画の中から何度も観てしっかりとストーリーを覚えている作品を選びましょう。
ステップ2:英語の字幕表記で一度、全編映画を観る。
作品をチョイスしたら、まず字幕を英語表記に設定して映画を最後まで観ます。
生の英語を耳にしながら、実際、どういう単語を使っているかを字幕を追いながら目で確認していきます。
その際、知らない単語が出てきても気にせずに流していきましょう。
会話と字幕を見合わせていると、意外と中学・高校で習ったような簡単な英単語で会話が成り立っている事に気づくはずです。
ステップ3:字幕なしで全編映画を見直して観る。
今度は字幕なしで映画を全編通して観ます。
字幕なしですから、会話の音だけに集中して映画を観ます。
当然、聞き取れない部分も頻繁に出てきますが、そこは気にせずに流して、逆に聞き取れたシーンをよく覚えておいてください。
ストーリーは頭の中に入っていますので、何となく会話は理解出来てる感覚があると思います。
この段階では何となくで充分です。
ステップ4:分かり易かった会話のシーンを幾つか選び、何度も再生してみる。
自分の中で「個々の単語がハッキリ聞き取れた」「会話の一連のフレーズが上手くが聞き取りた」とヒアリングが出来たと思うシーンを選んで、何度も再生してみてください。
その際、英語の字幕も表示して、聞き取れたフレーズを文字で確認することも重要です。
”in” や ”to”などの前置詞や“the”`などの冠詞は音が小さくて聞き取れない事がありますが、文字で確認する事でヒアリングの中で次第に認識できる様になってきます。
ステップ5:会話に意識を集中して、再度字幕なしで全編映画を観る。
最後にもう一度、字幕なしで会話に集中して全編通してみましょう。
ステップ3の「何となく分かる」という感覚から、かなり明確に英語会話が耳に入ってくる感覚があるはずです。
全ての会話がハッキリと分かるという段階までには至りませんが、よく使う会話のフレーズだけでも明確になってくると、英語のヒアリングの理解度はグッと上がっています。
このステップを他の映画でも繰り返す事で、ある日突然、漠然としか聞き取れなかった英語会話が、まるで霧が晴れるようにスッキリと聞き取れる様になってきます。
海外映画での英語学習初心者への選び方とおすすめ作品
ここまで、何度も観てストーリーの覚えている好きな映画をチョイスして、字幕を活用した学習方法をご紹介してきました。
ただし、初心者の方には難しいジャンルもありますので、次のジャンルの作品は極力チョイスしない方がよいでしょう。
英会話学習に向かないジャンル
英会話学習には向かないと思われる映画のジャンルは「SF映画」と「裁判」や「刑事事件モノ」です。
その理由は、SF映画は独自の空想世界を創り出していますので、日本語の字幕であっても内容を理解するのが難解だからです。
人の名前や地域名、また特殊能力の名称など特有な言葉や馴染みがない単語が多く、ヒアリングの練習向きではありません。
例えば、ハリーポッター・シリーズも好きな方は多いと思いますが、独特の世界観がありますので、勉強向きではないのですね。
同様に裁判や刑事事件モノも専門用語が難しいので避けた方が無難です。
英会話学習に最適なジャンル
逆に勉強におすすめする分野は「コメディ」と「恋愛モノ」です。
これらのジャンルは、日常生活に身近なリアリティある状況設定がされており、感情的な表現が多く、実用的な日常会話を勉強することができます。
さらにおすすめするのが「CGアニメ」です。
特に動物や昆虫、ロボットなどが擬人化されている映画は、子供でも楽しめるように会話がシンプルで単純なやり取りが多いので、とても学びやすい作品が多くあります。
海外映画での英語学習初心者におすすめ映画3選
それでは先程ご紹介したおすすめのジャンルから、初心者向けのこれぞという作品を3本ご紹介します。
NO.3 チャーリーとチョコレート工場(コメディ)
ティムバートン監督、ジョニーディップ主演の2005年の大ヒット映画ですね。
主人公のチャーリーをはじめ、5人の子供がジョニーディップ演じるウィリー・ウォンカの伝説のチョコレート工場に招待されるというお話です。
この映画をおすすめするのは、ほとんどの会話が子供を中心に、親子間であったり、ウィリー・ウォンカとの会話であったりするので、とても分かりやすい英語が使われている点です。
ストーリー展開もシンプルでテンポが良いので、初心者の方には取り組みやすいのではないでしょか。
NO.2 ノッティングヒルの恋人(ラブストーリー)
1999年に公開されたヒュー・グラントとジュリア・ロバーツ主演による長編ラブストーリーです。
イギリスのノッティング・ヒルという街を舞台に書店を営む一般男性とハリウッド女優のとの切ない恋愛を描いており、ストーリーも明快で感情も注入しやすい恋愛ドラマです。
この作品をおすすめする理由は、主人公のヒュー・グラントの発音がとてもきれいで聴き取りやすい事です。
イギリス映画ですが、ブリティッシュ・イングリッシュの硬さやクセもなく、アメリカ映画によくあるスラングも少ない上品な英語が使われており、会話の学習には持ってこいの作品ではないでしょうか。
切ないストーリーにも引き込まれていきますので、是非、この作品もトライしてみてください。
NO.1 トーイストーリー3(CGアニメ)
ご存知ディズ二ー映画の大ヒット作品でシリーズ最高傑作と呼ばれている作品です。
カウボーイ人形のウッディとその仲間たちと、持ち主のアンディとの感情のやり取りがとても面白い作品で、ついつい引き込まれてしまう作品ですね。
この作品をおすすめする理由は、会話は子供でも楽しめるように非常分かりやすく、楽しいやり取りがテンポ良く展開されている点です。
ストリーも単純明快でありながらも、大人でも楽しめる深みがあります。
やはり何度も観たくなるような作品でないと見続けるのも苦痛になってきますので、最初はこういった気楽に楽しめる娯楽作品を選んでください。
他にもピクサーやドリームワークスから名作と呼ぼれるCGアニメがたくさんでています。
また、”となりのトトロ”などのスタジオジブリ作品の英語版も出ていますので、この分野から勉強を開始するのも効果的ですね。
まとめ
今回は僕の留学経験から、海外映画を観る事で英語のリスニング力が向上することをご紹介しました。
海外映画で学習する事をオススメする理由は、
・耳が慣れて単語がバラバラに聞こえてくる。
・俳優のセリフはクセが少なく聞き取りやすい。
・日常会話に使える生きたフレーズがふんだんにある。
というメリットがあるからです。
ただし、映画から学習するには字幕を上手く活用する必要があります。
最初は英語の字幕表示から初めて、最後は字幕なしでも大体の内容が聞き取れるようにステップを踏んで学んでいきましょう。
また、選択する映画のジャンルにも気をつけてください。
初心者の方はSFや裁判、刑事事件ものは極力避けて、ストーリーが明快で専門用語が少ないラブストーリーやコメディ、CGアニメなどから始める事をオススメします。
重要なのは、好きな映画で何度も観たことがある作品を選び、ストーリーは理解した上で、会話に集中しながら学習することです。
英語のヒアリングがどうしても苦手としている方は、是非、この学習方法を試してみてください。